前項でも記述したように、そのセグメントでNo.1になることが最も重要なマーケティング活動のゴールである。
マーケットシェアが、業界Xは規模が100あって、「A社:B社:C社:その他=3:2:1:4」という状況で分け合っている。業界Yは規模が10しかなく、「D社:E社:F社:その他=7:1:1:1」で分け合っている。
利益率はAが3割、Dが7割。
時価総額はA社が高いが、ROEはD社が圧倒的によい。
あなたが、投資家ならば、どちらの会社を選ぶか。
自然界で例えるならば、アマゾンという広大な雑木林で生息しているカブトムシがいるとして、彼らは常に彼らを餌とする大きなネズミを恐れながらどうにか生きている。全体の数は100万匹。
一方である小さな孤島で、生きているこれまたカブトムシがいたとして、彼らは全体では10万匹しかいないが、特段の脅威もなく、全体的に繁殖している。
あなたがカブトムシになるとしたら、どちらのカブトムシがよいか。
もちろん、自然に住むカブトムシとは、想像以上に強く、アマゾンの彼らも、アマゾンの中でも敵の少ない場所に住んだり(セグメントを絞ったり)、ネズミが食べにくい形にツノを大きく変形させたり(競合から身を守ったり)、あるニッチなセグメントを選択して(作りだして)いくのだろうが。そういう環境対応の時間軸は置いておいて。
以上、少し抽象的なたとえだったが、市場(=環境)の中で競合(=敵)から圧倒的優位なポジションを築いていることが、会社としては強いといえると思う。
ひとつ目のたとえで言うならば、A社の顧客にとって、A社がつぶれたとしても、B社、C社があるから、まぁいいかとなるが、D社の顧客にとっては、D社がつぶれると、代替できるような高いサービスレベルの提供企業がないから極めて困るだろう。
ROEが高ければ、資本当たりの価値も高く、投資家からしても魅力的な投資先だろう。
従業員という視点でも、血だらけになって戦うアマゾンよりも、自由に過ごせる孤島の方が一般的にはよいだろう。(私自身は血だらけの戦場も嫌いではないが、、)
ぐだぐだと書いているが、つまりそのセグメントの中で圧倒的な強さを持つことがステークホルダーからの評価を圧倒的に高められるということを一般論として伝えたかった。。(わかりにくくてすいません)
「図解 実戦マーケティング戦略」(佐藤 義典) で印象的だったフレーズとして、「絞って絞ってNo.1」というのがあったなぁと。企業の総合的な価値を最大化させることに繋がる。